動画配信サービスのネットフリックス(Netflix)がこのほど、ホテルの客室向けサービス拡充を発表した。世界のホテル業界向けシステムインテグレーター「エンセオ」と同社のパートナーシップ強化によるもの。今後は世界各国のさらに広い範囲で、ホテル利用者がネットフリックスを利用できるようになる。 ※画像はマリオットグループのオートグラフコレクション、米「ホテル・パークシティ」の客室で提供されているストリーミングサービスの画面(報道資料より)
両者は2014年に契約を締結し、ホテルの客室でネットフリックス会員が自宅と同じように映像コンテンツを視聴できる環境を提供してきた。サービス導入済みのホテルで、利用者はテレビのリモコンにあるネットフリックス専用ボタンを使って新規会員登録や既存アカウントでのログインをおこない、簡単にコンテンツを視聴できる。ユーザー認証情報は、チェックアウト時に消去されるといったセキュリティ面での配慮にも対応している。
数百万室での宿泊データをもとにしたエンセオの分析によれば、19ホテル・ブランドで提供中の同サービスのうち、ネットフリックスは最も人気が高く、利用者層はミレニアル世代からビジネス客、高級志向の滞在者まで幅広くカバーしていたという。