明治安田生命保険はこのほど、シニア層と若年層の消費に関する世代間ギャップを調査した。それによると、臨時収入(5万円)の使い道に関する設問では、20代の48.3%が「貯金する」と回答し全体平均(42.3%)を上回る結果に。一方で60代の24.4%、70代の33.9%が「旅行にいく」と回答。全体の18.4%が「臨時収入で旅行」を選択したことと比較すると、高年齢層の割合の大きさが目立つ結果となった。
臨時収入の使い道に関する意向は以下のとおり。
一方、「欲しいもの・したいと思うこと」の全体最多は「家電」(34.4%)、次いで「海外旅行」(31.0%)、「車」(26.0%)の順。ここでも20代の4割が「家電」を選択した一方、海外旅行を選択する割合は女性50代と60代が4割以上を占めることが判明。特に女性アクティブシニア層の旅行意欲が顕著に表れる結果となっている。
また、支払い方法に関する調査では、若い世代ほど「現金主義」の傾向がみられたという。20代では75.0%、30代の72.8%が「現金支払い」を好み、全体平均69.9%を上回る結果となった。「クレジットカード」の最多は60代(35.6%)、「電子マネー」の最多は40代(36.1%)。ライフスタイル別では、「一人暮らし」の現金主義(80.1%)傾向も明らかになっている。
なお、 エンターテイメント・住まい・食べ物・ファッション・デジタル &テクノロジー・一般常識の6分野について現在流行している事柄の認知度を調べたところ、100点満点のうち全体平均は44.4点。一概に「若い人ほど流行に敏感」とはいえず、例えば60代以上でも家庭内で家族と話す時間やテレビをつけている時間が多い場合は流行に敏感であることが明らかになったという。例えば「シェアハウス」については全体の約8割が認知しているが、そのうち20代の認知度が74.4%で最低。60代以上でも81.1%が正しい知識を持っていた。
この調査は20代から70代までの各世代男女それぞれ90名ずつ、合計1080名を対象に実施したもの。調査エリアは全国。調査期間は2016年8月6日から8月7日まで。