ANAホールディングスが発表した2018年3月期第1四半期決算(2017年4月~6月)連結業績によると、売上高は前年比11.7%増の4517億円。営業費用は9.2%増の4262億円、営業損益は80%増の254億円、経常損益は132.5%増の247億円、当期純損益は668.4%増の510億円となった。
国際線旅客や国際線貨物が好調に推移したほか、今期からーチ・アビエーションを連結子会社としたことによる特別利益(355億円)を計上。航空事業の売上高は前期を上回る結果となり、売上高、営業利益、経常利益はそれぞれ過去最高となった。
国際線:旅客収入は13.1%増の1394億円
国際線旅客では、日本発のビジネスクラス需要が引き続き好調。また、昨年はテロの影響を受けた日本初欧州路線のプレジャー需要が回復傾向となった。また、羽田/ホノルルに続いて成田/ホノルル路線でも一部機材を787-9型機に変更し、フルフラットシートの「ANAビジネス・スタッガード」「プレミアム・エコノミー」を提供することでサービス充実も図った。
これらの結果、国際線旅客収入は13.1%増の1394億円。供給を示す座席キロは7.8%増と前年を上回り、需要を示す旅客キロも8.9%増に拡大。利用率も前年を0.7ポイント上回る73.7%となった。旅客数は5.4%増の224万6000人。
国内線:旅客収入は2.7%増の1546億円
国内線旅客では、ゴールデンウィーク期間やビジネス需要が堅調に推移。さらに各種割引運賃の設定が功を奏し、旅客数・収入とも昨年を上回る結果となった。路線ネットワークでは、6月から中部/宮古線を新規就航したほか、需要に応じて機材の入れ替えを行うことで需給適合を推進。需要喚起を目指す「旅割タイムセール」などの定期的な実施もおこなった。
その結果、国内線旅客収入は2.7%増の1546億円となった。供給を示す座席キロは0.1%増、需要を示す旅客キロは5.7%増加。利用率も前年は前年比3.4ポイント増の64.5%となった。旅客数は5.8%増の1035万3000人。