韓国大手旅行「ハナツアー」が東証マザーズに上場、新たにオンライン事業に注力へ、今期業績は増収増益を予測

韓国の大手旅行会社の日本法人であるハナツアー・ジャパンが2017年12月15日、東京証券取引所マザーズ市場に上場した。同日発表された連結業績予想によると、2017年12月期(2017年1月~12月)の売上高は対前年比40.0%増の71億5700万円。営業利益は46.7%増の17億900万円、経常利益は18.1%増の16億6000万円、当期(四半期)純利益は15.0%増の10億8300万円で増収増益の予想となった。

同社では、今期は主に韓国からのインバウンドを中心に国内観光ツアーを企画・企画しており、個人向け商品の拡充も積極的に展開。2017年2月にはインドのニューデリーに事務所を開発するなど、新規拠点も拡充。さらにバス事業では2017年1月に沖縄の免税販売事業では4月に札幌に拠点を設けた。また、ホテル等の施設運営事業では、当期は客室稼働率が前年比0.7%増の76.3%、平均客室単価は5.1%増の8331円と推計。OTAからの予約が好調に推移したとしている。

なお、今後の新規事業としては、オンラインプラットフォームの構築を積極的に展開する計画。具体的にはベトナム子会社(HANATOUR JAPAN SYSTEM VIETNA)による基盤システム構築を進めて個人旅行管理システムやレンタカー、バス販売など複数のインフラを強化。訪日旅行では、現地ツアーやショッピング、レストラン予約などあらゆる事業を内製化または他社との連携で実現。「オールジャパン」を世界に発信しながら収益増大機会を狙うとしている。

以下は、新規取り組みに関する説明図。

ハナツアー・ジャパン:報道資料より

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