Google(グーグル)はこのほど、最新の旅行トレンドを表す企業の先進事例を発表した。
これは、グーグルが最新の旅行トレンドとして先にまとめた(1)旅行の目的地として人気が高まり続ける日本、(2)多様化する日本への旅行者のニーズ、(3)より高まる旅行者の自分最適への期待、を受けたもの。それぞれについて、KNT-CTホールディングス(現KNT-CTグローバルトラベル)、エイビーロード、全日空(ANA)の3社・3例を紹介している。
KNT-CTホールディングスでは、旅行先として高まり続ける日本にフォーカスした着地型ツアー「YOKOSO Japan Tour」の実施例を紹介。2017年2月から英語と中国語(繁体字)の検索広告を日本市場で展開した結果、予約数が11.4%と大きく拡大。タビナカ需要に的確にアプローチできたため、通常25%程度のスマホからの予約が約4割にまで拡大した点も特徴的だという。
一方、多様化するニーズに対応したのは「エイビーロード」。機械学習技術を活用し、広告コピーを分解・個々の旅行者に最適化して提供する「Google 日本発のワードミックスモデル」を導入。その結果、インプレッション数は44%増、広告クリック数は53%増、コンバージョン数(サイト経由の問い合わせ数)が44%と大きな成果を上げた。
また、旅行者の「自分最適」への期待に応える施策として、ANAは旅行サイトおよび特定ページを来訪した閲覧者に向けて、出発地と目的地、価格が含まれる広告を表示。旅行を検討中のユーザーにメッセージを伝える取り組みをおこない、他のディスプレイ広告キャンペーンと比較して航空券予約単価を7割向上できた。