トリップアドバイザーがこのほど発表した2018年第2四半期の決算によると、第2四半期の売上は前年同期比2%増の4億3300万ドル(約476億円)、純利益は19%増の3200万ドル(約35億円)で2桁プラス成長となった。ホテル部門は伸び悩んでいるが、旅先でのアクティビティや飲食など、非ホテル部門が同2割増と盛況だった。
同四半期売上の内訳を見ると、ホテル部門は4%減の3億1300万ドル(約344億円)と落ち込む一方、ホテル以外(アトラクション、レストラン、バケーションレンタル)が22%増の1億2000万ドル(約132億円)。ホテル部門の売上は1300万ドル減ったが、これをアクティビティ体験やレストランなどの売上増2200万ドルが補って余りある状況となった。
この結果、非ホテル部門が売上に占める比率は、昨年同期の23%から、今四半期は28%とほぼ3割近くまで拡大した。トリップアドバイザーで予約できるアクティビティ・体験も大幅に増え、同98%増の12万1000件。
そのほか、ユーザーによるレビューおよび投稿数は、2018年6月末時点で、前年同期比24%増の6億6100万件。レビュー対象は、ホテルやB&Bなどの宿泊施設が120万軒、レンタル物件が85万5000軒、レストランが470万軒、アクティビティ体験が97万5000件。
トリップアドバイザー系列のウェブサイトおよびアプリへの月間平均ユニークビジター数は同10%増の4億5600万人で、ユーザーによる同サイト利用も順調だ。しかしホテル予約は、ユニーク・ホテル予約者数は3%減の1億4900万人と減少。これについて同社では「オンラインマーケティングチャネルにおける収益性レベル改善を進めている。その影響が主な要因」と説明している。
※円換算は1ドル110円としてトラベルボイス編集部が算出。