インド大手OTAのメイク・マイ・トリップ(MakeMyTrip)と電子決済サービスのアマゾン・ペイは、戦略的パートナーシップを締結した。これにより、アマゾン・ペイのユーザーは、メイク・マイ・トリップの旅行予約へのアクセスが可能になる。メイク・マイ・トリップでは、このパートナーシップによって、特に国内地方都市での利用が拡大すると期待している。
アマゾン・ペイICICIクレジットカード(インドの地場銀行との提携カード)のユーザーに対しては、フライト、ホテル、バスなどの予約に際してキャッシュバック特典を付与。また、後払いサービスのアマゾン・ペイ・レイター(Amazon Pay Later)のユーザーは、無利子で翌月払いが可能となる。さらに、アマゾン・ペイ・バランス、アマゾン・ペイUPIなどのその他の支払いオプションの利用も可能だ。
米旅行産業ニュース「フォーカスワイヤ」は、今回の取引についてアマゾン・ペイのインド国内の消費者への付加価値の提供が目的とみている。アマゾン・ペイは、2019年にインドのOTAであるクリアトリップ(Cleartrip)と提携。フライト予約サービスをユーザーに提供しているが、今回のメイク・マイ・トリップとの提携後、その関係が維持されるかどうかは不明だ。
クリアトリップは今年初め、ECサイトのフリップカート(Flipkart)によって買収された。その際には、「フリップカートとともに、よりシンプルな旅行予約を実現するため技術開発を進めていく」とコメントしていた。