観光庁は、海外旅行市場の復活が待たれている中、Z世代の「海外旅行に関する意識調査」を実施した。その結果から、海外旅行経験のあるZ世代の9割以上が「今年こそ海外旅行に行きたい」と回答した一方、社会情勢に不安を抱く人も多数いることが分かった。
全体では、「行きたいし行こうと思っている」(19.7%)と「行きたいが社会情勢が不安でいけない」(23.0%)を合わせた割合は4割以上。経験者に限ると「行きたいし行こうと思っている」(55.8%)、「行きたいが社会情勢が不安でいけない」(35.1%)となり、割合は大きく増える結果となった。
海外旅行先を選ぶポイントで最も多かった回答は「治安」の73.0%で、旅費の59.5%を大きく上回った。
人気の旅行先トップ3は、男性がハワイ(30.0%)、フランス(26.0%)、台湾(22.0%)。女性が韓国(36.5%)、フランス(33.5%)、イタリア(30.5%)。
また、海外旅行時に「自由時間が欲しい」と思うZ世代は約9割にのぼり、約8割が「半日以上の自由時間が欲しい」と回答した。一方で、自由時間に不安を感じる割合は7割以上になった。その理由の第1位は「言葉の不安」(66.1%)で、「トラブルや災害時の対処法」(63.0%)が続いた。
トラブル・危険情報の収集については、最も参考にする・信頼できる情報源は「国・省庁」(44.8%)。海外でのトラブルや危険を知らせる無料サービスへの登録については、7割以上が「登録したい」と回答した。