観光庁は2023年6月16日、国内の主要旅行業者43社・グループの2023年4月旅行取扱状況(速報)を発表した。総取扱額は2019年同月比44.1%減の2346億3762万円。前月の3月の総取扱額は2019年同月比をようやく超えたが、国内旅行の鈍化が響き、再び大きなマイナスに転落した。
国内旅行は同29.9%減の1583億4007万円と、3月の同75.7%増から一転した。海外旅行は同67.5%減の545億506万円、日本の旅行会社によるインバウンドも同15.8%減の217億9249億円と、横ばい状態が続いた。
パッケージツアー(募集型企画旅行)も総じて低調。2023年4月の国内旅行の旅行商品ブランドの取扱額は同41%減の471億2626万円、取扱人数は39.7%減の141万5839人。海外旅行は全体で2019年比の7割減の水準に対し、旅行商品ブランドの取扱額は同92.4%の24億439万円、取扱人数が同94.1%減の7362人だった。
また、主要各社・グループの4月の総取扱額を2019年同月比でみると、トップ5はJTB6社が同40.3%減の860億8697万円、日本旅行4社が同33.3%減の272億669万円、阪急交通社2社が同43%減の199億9035万円、KNT-CTホールディングス4社が同47.4%減の198億5496万円、エイチ・アイ・エス(HIS)6社が同65.2%減の164億8666万円だった。