観光産業のB2B見本市として知られるITBが、新たにアメリカ市場での本格展開を発表した。メッセ・ベルリンが、2026年11月10日から12日にかけて、メキシコ・グアダラハラにて「ITB Americas」を初開催する。開催中のITBベルリンの記者会見で発表された。
「ITB」ブランドでの観光見本市は、ベルリンを拠点に上海、シンガポール、ムンバイといったアジアでの展開を続けてきた。メッセ・ベルリンCEOのマリオ・トビアス氏は、「ITB Americasの開催は、当社の国際戦略の継続的な展開を意味する。アジア市場での成功に続き、今度は『ITBが西へ』と進む番だ」と話した。
メッセ・ベルリンCEOのマリオ・トビアス氏
アメリカ大陸の海外旅行市場は堅調な成長を続けており、その中心的な役割を果たしているのがメキシコ。地理的に好立地であるグアダラハラは、経済的にも強固な基盤、最先端の展示・会議インフラを誇ることから「ITB Americas」の開催地として選ばれた。
「ITB Americas」は、北米・中南米・カリブ諸国を含むアメリカ大陸全域を対象とし、アドベンチャーツーリズム、ビジネストラベル、トラベルテクノロジーなど幅広い業界セグメントを網羅。出展者の構成は、80%がアメリカ大陸の企業、20%がその他の地域からの参加となる予定で、スタートアップからグローバルマーケットリーダーまでが一堂に会する予定。
発表会見では、駐ドイツ、メキシコ大使らとともに覚書(MOU)が結ばれた