旅行のクチコミサイト「フォートラベル」は、日系LCC3社が就航してから約1年が経過したことから、「格安航空会社(LCC)の利用」に関するアンケート調査を実施した。その結果、日系LCC3社を「利用した」人は19.4%。利用率トップはジェットスター・ジャパン(GK)で、満足度は3社とも伸びていることが分かった。
3社のLCCを利用したことがあるか聞いたところ、いずれかを利用したことがあるという人は19.4%、利用したことがない人は80.6%。昨年11月の調査結果と比較すると、利用した人は6.9ポイント増加した。LCCの認知度があがり、就航地が増加したこともあり、半年間で利用者数は着実に伸びた。利用したことのあるLCCを詳しくみると、3社のうち利用した人がもっとも多かったのは、ジェットスター。ジャパンで利用率60.1%。昨年11月の調査と変わらない結果となった。続いて利用者が多かったのはエアアジア・ジャパン(JW)。利用率41.0%で、前回調査時(32.1%)から8.9ポイント増加。利用者の伸び率は3社の中でもっとも高かった。ピーチ・アビエーション(MM)は35.8%で、前回調査時(28.0%)より7.8ポイント増となった。
3社のLCC を利用した人に、「実際に利用した際の満足度」を聞いたところ、各社とも8割を超える利用者が「期待通り」もしくは「期待以上」と回答、「期待未満」という回答は、3社とも前回調査結果を下回る結果となった。「期待以上」の率がもっとも高かったのはMMで、理由として「欠航率が低く、運航精度が高い」「機内食に工夫が凝らされていた」などのコメントが寄せられた。GKは、「期待未満」と回答した人が3社でもっとも低く(10.0%)、安定的な満足度を確保。「グランドホステスやキャビンアテンダントの対応が丁寧だった」「ほぼ定刻通りの運航だった」などの声が寄せられた。JWは「期待以上」と回答する人が、前回調査時より5.1ポイント増、「期待未満」と回答した人は4.2ポイント減だった。利用者からは「客室乗務員が明るく、親しみが持てた」「キャンペーン価格で安く利用できた」などがあがった。エアアジアとANAホールディングスは、JWについて、10 月末での合併関係の解消を発表しているが、今回の調査結果を見る限り、利用率や評価の伸びは順調だった。
参考:エイビーロードのLCC調査
>>> 国際線LCC、「利用したいと思わない」が増加、ピーチが人気