国土交通省北海道局と北海道開発局は、道東地域の弟子屈町と周辺地域の行政や観光関係団体、シーニックバイウェイ北海道等と組織する「道の駅『摩周温泉』を拠点としたストレスフリーな観光地域づくり協議会」で行なった観光拠点から観光情報を発信する取り組みについて、試行結果を発表した。
外国人ドライブ観光客へ情報発信をすることで、休憩機能や情報発信機能を有する道の駅への立ち寄りを促進し、その地域ならではの旬でコアな観光情報を一元的に発信することで、地域での周遊をさらに促進することがねらい。
取り組みでは、参加機関が提供する観光情報を事務局が整理。道の駅では、摩周湖観光協会が3つの掲示板で掲示。その際の情報提供は、地域の取り組みやすさに配慮して様式を策定しながら、限られた季節や地域ならではの「旬でコアな情報」の発信に努めた。また、SNS投稿用の写真撮影用パネルや、持ち帰り用のポケットサイズの観光情報カード、特産品コーナーでの「やさしい日本語」を活用した商品ポップなども設置。発信した情報に対する対応ができるよう、観光案内書職員向けの情報も集約して提供したという。
さらに集約した情報については、「Drive Hokkaido!」スマホアプリやウェブ、SNSなど多媒体で発信。参加機関でも情報を共有し、広域連携を促進した。
こうした結果、外国人観光客が道の駅での周辺観光情報に興味を示し、便利と感じたという結果に。これまで外国語での発信が十分でなかった観光情報について、外国人の興味が高く、SNSでの閲覧も多かったことから、広域的な観光情報が集約する道の駅での一元的な情報発信は、外国人の周遊促進に有効であることが確認できたとしている。
今後は、今回の試行内容の改善や充実を行ない、情報発信拠点とする観光拠点を追加し、さらなる外国人観光客の周遊促進につなげていく方針だ。発表内容のとりまとめ資料は、国交省のホームページへ。