中国大手OTAシートリップはこのほど、中国の富裕層旅行者に関するトレンドレポートを発表した。
シートリップは2016年に富裕層向けにカスタムメイドの旅行を販売する部門「Customized Travel(カスタマイズド・トラベル)」を発足。2019年3月には富裕層向け販売に特化した独自プラットフォームをリリースしている。今回のレポートは、そのデータも用いてトレンドを分析した。
レポートによると、中国人で高品質でカスタマイズされた海外旅行パッケージを予約する可能性が高いのは、女性やカップル、31歳から40歳までの年代のグループ。人気のある旅行先トップ10は、タイ、日本、インドネシア、モルディブ、アメリカ、オーストラリア、フランス、シンガポール、アラブ首長国連邦(UAE)、イタリアだった。
カスタムメイドの高級旅行の需要が多い地域は、上海や北京、広州の順。ただし、成長率では西安や天津が上位に。シートリップのデータでは、一人当たりの平均支出は2万3800元(3410米ドル、約37万5000円)だった。
また、旅行内容は様々で、例えばヘリコプターを利用したツアーや高級グルメ、FIFAワールドカップなどのスポーツイベント関連、アイランドリゾートにあるユニークな宿泊施設などが利用される傾向にあったという。
レポートは以下から入手できる。
Chinese High-End Outbound Customized Travel(英語、中国語)