オークラ、タイの主要都市で複数のホテル展開へ、2030年までに500室以上、地元大手不動産グループと提携

ホテルオークラがタイでの事業展開を拡大する。タイのAsset World Corporation(AWC)と2024年5月17日付で、AWCがタイ国内で開発を進めるプロジェクトのホテル運営について、包括的提携をおこなう基本合意書を締結した。

AWCはタイの大手ライフスタイル不動産グループで、ホテルオークラは2012年に開業した「オークラ プレステージバンコク」を皮切りにビジネスパートナーとなっている。今回の包括的提携では、チェンマイやバンコクなどの主要都市に、新たに500室以上の複数オークラグループのラグジュアリーホテルを2030年までに展開することで合意した。

2028年にはチェンマイで日本らしいホテル開業

両社はすでにホテル開発やクルーズ船のプロジェクトを進行しており、2028年にはチェンマイで初のオークラブランドのホテルを開業する。商業施設の一部で、古都チェンマイらしいラーンナー王朝時代の伝統を受け継ぐタペストリー、日本の現代アートに着想を得るなどしたホテル空間を予定している。ウェルビーイングをテーマの一つに掲げ、温浴施設、禅ガーデン、日本茶カフェなども併設する。

ホテルオークラは2030年までに国内外に150ホテル、うち75ホテルを海外で展開することを計画している。タイでは開業予定も含めすでに5ホテルを運営しているが、将来的に約2000室を超える客室展開を見込んでいる。また、AWCはバンコクのチャオプラヤー川でのクルーズ船運航を計画しており、ホテルオークラもプラン提供で参画する予定だ。

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