Jリーグ観戦体験を分析したレポート公開、来場者は40~50代、夫婦や一人が多勢、試合後の体験向上が課題

デロイトトーマツは、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が実施したスタジアム来場者・配信コンテンツ視聴者へのオンラインアンケートをもとに、独自の視点も加えて分析した「Jリーグが提供する観戦体験分析レポート」を発行した。

分析結果によると、スタジアムに来場する観戦者と、試合などの配信コンテンツの視聴者の年齢層やJリーグ観戦歴に大きな差はなく、40代~50代が多く、夫や妻と一緒にもしくは一人で観戦する人が多数を占めた。

回答者の約8割がコア層(2022年および2023年の2シーズンのスタジアムでの観戦回数がそれぞれ4回以上もしくは2シーズンとも2-3回の人)であることから、頻繁に来場するファン層に支えられていることがわかった。

また、来場観戦者の試合全体の満足度は80%を超えており、再来場意向も90%以上と非常に高くなった。J1は好きな選手を応援する「推し活」の割合が高くなる傾向があり、J2およびJ3は、J1に比べて地元を応援する意識が高い傾向にある。

来場観戦者と配信コンテンツ視聴者の満足度を比較すると、試合観戦そのものに対する満足度は来場観戦者の方が高い傾向にあるが、スタジアムでの観戦では、試合後の観戦体験は満足度が低くなる傾向が見られたことから、デロイトトーマツでは、試合後の余韻を過ごす時間の満足度向上や、次節に向けての観戦意欲向上を目的とした施策の検討が必要と指摘している。

一方、配信コンテンツ視聴者は試合後のコンテンツや情報確認・発信など試合後の満足度が高い傾向にあるものの、サードパーティが提供する試合配信に関連したサービスの認知度は低く、利用経験も5%にも満たないことから、関連サービスの利用促進がよりよい視聴体験の提供につながるとしている。

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