NTTコムオンライン・マーケティング・ソリューションの「gooリサーチ」が実施した「2020五輪開催地に関する調査」によると、五輪開催による効果として最も期待するものは、日本国内では「観光客の増加」となった。また、開催の際にアピールしたいものとして「美味しい食べ物」が1位となったが、いずれも海外の人々の期待とは異なる結果となった。同調査は日本1,237名、イギリス218名、オーストラリア218名、スペイン219名から回答を得たもの。
例えば、五輪開催地としてアピールしたいものにあげた「美味しい食べ物」(22.0%)は、海外ではイギリスが5.5%、オーストラリアが2.8%、スペインが1.4%と低い。逆に、海外で期待が高いのは「人々の情熱と熱狂」で、イギリスが35.3%、オーストラリアが30.7%、スペインが18.7%であったが、日本はわずか5.5%だった。
また、五輪開催で生まれる効果では、日本は1位が「観光客の増加」(63.5%)、2位が「国内消費の増加」(48.3%)となったが、2012年に五輪を開催したイギリスが実感した効果としては「自国で開催することの誇り」が55.5%と高く、日本の結果(28.9%)を大きく上回った。
なお、2020五輪を開催してほしい都市では、日本の「東京」支持率は75.3%。イギリスではマドリードが56.4%で東京(33.0%)を上回り、オーストラリアでは東京(43.6%)がマドリード(43.1%)をわずかに上回った。