トイレの操作方法を示す新マークを標準化へ、訪日外国人の急増で専門団体が決定 ―日本レストルーム工業会

日本レストルーム工業会はこのほど、トイレの操作パネルのピクトグラムの標準化を決定。8種類のピクトグラムを公開した。訪日外国人観光客の増加を受け、同工業会が検討したもの。今後は国内主要メーカー9社が2017年度以降の新製品で採用。ISOによる国際標準化も目指す。

標準化対象となったのは「便ふた開閉」「便座開閉」「便器洗浄(大)」「便器洗浄(小)」「おしり洗浄」「ビデ洗浄」「乾燥」「止」のピクトグラム。各社のデザイナーが検討し、国内外でのアンケートなどを通じて検証したという。

日本レストルーム工業会:報道資料より

TOTOが外国人を対象に実施した調査によれば、日本の公共トイレで困ったことの1位が「和式トイレの使い方がわからなかった」(26.7%)。次いで「さまざま操作ボタンの役割がわからなかった」(25.7%)、「温水洗浄便座の操作方法がわからなかった」(18.5%)と続いた。そのほか、「日本語表示しかなかった」(15.7%)、「用を足した後の洗浄方法がわからなかった」(14.7%)、「緊急ボタンを押してしまった」(8.8%)など、操作方法や表記に関する内容が上位に挙がっていた。

日本レストルーム工業会は、トイレや洗面室などを扱う設備機器業界の企業が会員となっている団体。TOTO代表の喜多村円氏が会長を務める。

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