日本政府観光局(JNTO)によると、2024年8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は2019年比16.4%増の293万3000人だった。3月以降、300万人超の推移が続いていたが、8月は300万人には及ばなかった。しかし、7カ月連続で過去最高を記録。2023年比では36.0%増(2023年8月の実数は215万7190人)だった。
地域別では、中国が74万5800人(2019年比25.5%減)で最多。次いで、韓国が61万2100人(98.3%増)、台湾が56万4300人(同34.3%増)、香港が24万6600人(同29.6%増)、米国が17万4000人(同47.7%増)と続いた。
JNTOによると、台風7号による航空便欠航の影響は見られたが、23市場のうち台湾や香港、米国のトップ5内の市場を含む17市場で、8月の過去最高を記録。イタリア(同52.2%増の3万4700人)とスペイン(同29.4%増の2万5900人)は単月の過去最高となった。
航空データOAG社のデータによると、2024年8月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数が2019年比6.9%減の2万1380便(1593便減)、座席数は同6.1%減の500万5595席(32万2703便減)。
空港別では、羽田空港(便数31.6%増の4765便、座席数25.4%増の118万2090席)と福岡空港(便数12.2%増の1989便、座席数13.7%増の41万4894席)の好調な推移が続く。
その他の主要空港は依然として2019年比で10%減~30%減程度の推移が続き、回復の足取りは重い。特に中部国際空港(便数34.5%減の1356便、座席数36.0%減の27万4305席)は、便数・座席数の実数で福岡空港を大きく下回っている。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。