宿泊施設向けITソリューションを展開するtripla(トリプラ)社は、新たにコネクティビティハブ機能の提供を開始した。これにより、日本中心に展開していた宿泊予約エンジン「tripla Book」が、海外の宿泊施設に多く利用されている予約管理システムとつながり、国内で提供中の各種サービスを国外へと展開しやすくした。
トリプラのサービスを利用する宿泊施設は、国を越えてさまざまな旅行会社に自社の宿泊プランを掲載することも可能になる。また、会員組織の一元化や国をまたいだ販促アクションを促進する。
トリプラはこれまで海外支店の設立やM&Aを通じて、東アジア、東南アジア中心に海外展開を進めてきたが、宿泊施設が利用している予約サイトからの宿泊管理を一元管理するチャネルマネージャーが国内と海外で異なることが多く、海外の主要チャネルマネージャーと接続できないため、すでに国内では3000施設ほどに導入済みの「tripla Book」が海外で販売できない課題を抱えていた。
コネクティビティハブを開発することで、各国で利用率の高いチャネルマネージャーとの連携を簡易化。グループ各社で展開できるサービスを互いにつなぎ合わせることを実現した。グループ各社の予約エンジンがすでに連携しているチャネルマネージャーと「tripla Book」の連携が可能となり、日本で提供している各種サービスを海外でも利用できるようになる。
具体的には、グループ会社であるEndurance社がこれまでに提供していた予約エンジン「Pelican Hotel Solution」は、150カ国で4万4500施設に導入されている「SiteMinder」をはじめとした様々なチャネルマネージャーと連携しており、そうしたチャネルマネージャーがコネクティビティハブを経由して「tripla Book」とつながることで、海外の宿泊施設も「tripla Book」を展開できるようになる。
同社は現在、韓国のHotel Storyとの連携も進めており、Hotel Storyのサービスを利用する施設に「tripla Book」をはじめとした各種サービスを展開することが可能となり、韓国市場の拡大も図る。